ブランドの進化という視点

2011.06.06

ブランドの進化という視点からは、リアルワールドとサイバー世界で同一のブランドを使用するのが望ましい、というのは確かです。しかし、これはあくまでブランドアイデンティティが両者で一致する場合にのみ有効な考え方です。例えば、金融機関の場合のように、オンラインチャネルにおいてリアルワールドと異なるタイプのビジネスを行うケースでは、むしろブランド名を一つに統一することによって顧客に誤ったメッセージを送ることになりかねません。このような場合には、先に挙げたようにサブブランディングの手法を活用することが望まれます。実際に、シティグループにおいては、サービス内容や事業コンセプトの異なるサイトを展開するにあたっては複数のサブブランドを付すという方法をとっています。既存の個人顧客向け金融サービス業の一環として開始した個人向けオンラインバンキングサービスは、シティバンクーダイレクトーアクセスというのを冠に付したサブブランド名を使用しています。これに対して、中小企業向けの金融を含む事業支援ポータルサイトの場合にはビズドードットーコムというブランドを使っており、フンティ」の冠をあえてはずしています。