共通の何かを同じ空間で楽しむ

2011.09.02

今までのように、不確かな将来の家族像を想定した家のかたちではなく、自分たちの生き方を反映させた実態に則した家のかたちができてくると思う。子どものために家づくりをと考えて、自分たちよりも子どもの生活を中心にしてしまう例も見受けられるが、むしろ父親と母親の主張する家の中で、子どもがどう自分らしく生きていくかを考えさせた方が、よほど自主性なり創造性が養われるものと思う。また、せっかく1から間取りを考えて家づくりをするのであれば、何か、住まいにその家庭のシンボルがほしい。そのシンボルが生き方や暮らし方の一端を語れるようなものだったら尚楽しいと思う。キッチンやダイニングが家の中心というのも一つだし、家族や友人との集いの中で音楽を志向する仲間が多いということであれば、コンサートホールのような大きな空回が家のメインであっても良い。火、炎が精神的な面も含めて人の拠り所と思えるなら、囲炉裏の現代バージョンとして、暖炉が団梁の中心的存在ともなる。読書好きの家族であれば、ライブラリーが家の中心、団梁の場になるかもしれない。団梁って、何も言葉を交わすことだけではなくて、共通の何かを同じ空間で楽しむということでもある。